いま学ぶことがなぜ必要か
世界はいま、急速にボーダレス化が進んでいます。人も物もさかんに行き合い、交流し、交換され、交叉しています。食料もエネルギーも自国だけで解決できませんし、地球温暖化などの環境問題は、なおさら世界的な規模でなければ解決できません。個人も、それぞれの国や民族も、互いに依存しあう共生の社会が始まっているのです。
世界の人口も、全体として静止状態に入り始めました。私たちは循環型の「ゼロ成長社会」の入り口に立っているといって良いでしょう。
1992年、ブラジルのリオデジャネイロで行われた世界環境サミットが宣言した
「サスティナブルソサエティ(持続可能な社会)」が実現出来る条件が整ってきているのです。その基本思想こそ「自然と人間、人間と人間の共生」です。
しかしいま、人類史のその本流を、戦争・武力紛争がはばんでいます。すべての人と民族の歴史とそれをはぐくんだ環境を文化として尊ぶ、多文化主義の確立が強く求められています。それは私たちが、アイヌや在日の人たちの文化から学び、それを尊ぶこととつながっています。
しかし、そのためには世界と日本について学び、地域と地方自治について学び、日本国憲法が描いた国家と社会プログラムを実現する力を身につけるほかありません。学ばなければ、自らの権利を知ることも、人として生きることもできないでしょう。
そして、いま学ぶことは、すべての戦争を止める主体者になることなのです。
(2007年2月12日 設立準備講演より)
伊那谷から世界を見とおす力を磨く |
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講師陣 |
1年生メイン講師
池上 洋通(NPO法人多摩住民自治研究所理事長、日本ジャーナリスト会議会員)
2年生メイン講師
小森 陽一(日本文学者、全国「九条の会」事務局長。東京大学大学院総合文化研究科・教養学部教授)
鵜飼 哲(一橋大学大学院言語社会研究科教授)
色平 哲郎(佐久総合病院内科医)
高橋 哲哉(東京大学大学院総合文化研究科教授)
渡辺 治(一橋大学大学院社会学研究科・社会学部教授)
田島 泰彦(上智大学文学部新聞学科教授
今井 一(ジャーナリスト)
伊波 洋一(沖縄県宜野湾市長)
問い合わせ
竜援塾運営委員会
ryuenn_jyuku@mbr.nifty.com
(C)ryuenjyuku
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